無事、待機場所まで戻ってきた私達。
だけどゆっくりする間もなく
斗真たちは試合の準備に向かった。


『あとで覚悟しとけよ。』


そう言い残して。
だから


『優勝したらね?』


って私も返した。


『当たり前。』


自信満々の顔で笑う斗真に
「頑張ってね!」と手を振った。


***


数十分後
アップを終えた斗真たちが
コートへと入って来た。


私達はみんなの荷物が置いてある
ギャラリーから観戦する。
近くてすごく見やすい特等席。


「もうすぐだね~!ドキドキ!」


「ね!周りに負けないように応援しよ!」


私と莉子も気合を入れて試合が始まるのを待つ。


「続いて。第二試合を開始します。」