性格悪いかな?
もっと見せつければよかったと思ってる。


斗真を見上げれば
軽く口角をあげ笑っていた。


「そう言う事だから。」


女の子たちに向かって
そう言った後、今度は斗真から
軽いキスが降ってきた。


「美桜行くぞ。」


斗真がスッと私の手を握り歩き出す。


あの様子だと、
他校生には斗真と私が
付き合ってる事知られてなかったんだね。


うん、私やっぱり性格悪いみたい。


あんな大勢の前でキスしてくれた事、
嬉しいと思っちゃってるもん。


一歩前を歩く斗真の背中を見て
頬が緩んだ。


「ねぇ!斗真!」


振り向いた顔に自分の顔を近づけて


「好き。」


耳元でそう囁いた。