「莉子~!」


先に待っていた莉子に駆け寄る。


「うわ、すごい荷物だね。」


私が抱える大きな籠やバックに
苦笑いを浮かべていた。


「半分持ってあげる。」


でも、なんだかんだ優しい莉子。


そんな莉子と4駅先の会場へ向かった。


私達が着いたときには、
既にたくさんの人で溢れかえっていた。


大きな荷物を持ちながら
人混みをかき分けて
斗真たちが待機している場所を探した。


「莉子!美桜ちゃん!」


遠くから呼ばれる声がして
きょろきょろしていると
ひょこっと顔を出した颯人君がいた。


「こっちだから来て?」


颯人君は莉子の手を引き、
私は莉子に捕まりながら進む。