小悪魔彼女×溺愛彼氏

ふうと大きく深呼吸をして
気合を入れる。


もう授業が始まってしまうけど、
私は裏庭に斗真を呼んだ。


来てくれるかは
分からないけど…。


2時間目開始のチャイムが鳴ってから
10分ほど経ったとき


足音に振り返るとそこにいたのは
斗真ではなくて


「秋月君…。」


ニヤッと浮かべた笑みに寒気がした。
一歩後ろに下がって彼から離れる。


「やだな~。そんなに
怯えないでよ。有栖先輩。
僕たち、キスした仲じゃないですか?」


「…斗真を恨んでるから
私に近づいたの?」


私の言葉に一瞬だけ
ピクッと眉が動いた。


「好きだった彼女さんが
斗真を好きになったから逆恨み?
…バカじゃないの?
そんな事しても、何も意味ないよ。」