小悪魔彼女×溺愛彼氏

「結城先輩。
僕、有栖先輩が欲しいんです。
だから、これからよろしくお願いしますね?」


クスッと笑みを浮かべ、
この張りつめた空気を戻すことなく
彼は去って行った。


「ご…、め、斗真…。」


言えなかった。
隠していた挙句に
私じゃない人から事実が伝わってしまった。


「先、教室行くわ。」


返って来たのは
冷めた、そんな言葉だった。


―――あぁ、嫌われた。


こんな状態で
教室に行く気にもなれず、
私は2年の最初までよく通っていた
保健室へ来た。


ガラガラ―――


ドアを開ければ懐かしい
保健室独特の匂い。


「あら、久しぶり美桜ちゃん。」


保健の先生は23歳で
綺麗で、みんなから好かれている
新井絵梨奈先生。