小悪魔彼女×溺愛彼氏

立ち尽くす私に近づく彼。


「昨日は、楽しかったね?
今日も彼氏さんと仲良く登校ですか?
羨ましいな~。」


ニヤッと不気味な笑みを浮かべた。
昨日は天使に見えたこの子が
今は悪魔に見える。


「…昨日?美桜、何があったんだよ。」


斗真の質問に答えられない…。


黙る私の代わりに口を開いたのは
秋月君だった。


「あれ~?有栖先輩、
結城先輩に言ってないんですか?
なら、教えてあげます。
僕たち昨日…」「辞めて!」



「キスしたんですよ。」


遮る言葉も虚しく、
”キスした”その言葉が
やけに大きく耳の中でこだました。


一瞬、時が止まった。


「…美桜?本当か?」


私は首を縦に小さく振るのが
精一杯だった。