小悪魔彼女×溺愛彼氏

「…お。美桜?」


「え?あ、ごめんね?」


…バチッ


あ。咄嗟に顔あげたら
目合っちゃった…。


「…やっと目合った。
昨日から連絡なかったから心配だった。」


切なげに笑う斗真に心が痛んだ。


「…お腹痛くなっちゃって!
そのまま寝ちゃったの!」


無理に作った嘘の笑顔は
斗真にも通用しなくて…


「ほんとは、何が…」「有栖先輩。」


斗真の言葉を遮るように、
あの、嫌でも耳に残る低い声が
私の名前を呼んだ。


気付けば校門の前まで来ていた私達。
そこで待っていたのは秋月君。


自分の顔から血の気が引いていくのが分かった。


「美桜、あれ誰?」


斗真の問いに答える事も出来ない。