斗真が止めに入ったけど
そんなのかまわない。


「初めまして!
ねぇ、今のどういう事?
斗真に聞いてもはぐらかされたから
教えてほしいんだけど!」


「それはね…ちゅうムガ!
んんん!んんあ~!」


斗真に強引に口を塞がれていた。


「美桜は知らなくていい。
行くぞ颯人。
あ、そうだ。明日から朝
迎えに行くから待ってろよ。
じゃーな。」


それだけ言って
去ってしまった。


また聞きそびれちゃったな~。


呑気にそんな事を考えていた。
さっきの斗真の行動のおかげで
私の悪口を言う人はいなかった。
お願いする前に
助けてもらっちゃった。
やり方は別として。
案外優しいのかもね。