「やばいな…。」


「何が?」


「俺、美桜の事すっげー好きだけど、
もっと好きになりそう。」


照れたように笑う斗真に胸がときめいた。


「うん。もっと、どんどん好きになって?
私も同じだけ好きになるから。」


「そんな事言っていいの?
俺、一生離す気ないけど。」


「いいよ。一生離さないで。
斗真の隣は私だけ。」



私達はお互いの薬指にはめられた
リングの存在を確かめるように
手を絡ませ、どちらからともなく
キスをした。


長いキスの後


「いつか…、ここにちゃんとはめるから。」


優しく私の左手の薬指に
触れながら囁いた。



未来の約束をした私達は
手を繋いだまま、眠りに落ちた。