「え、ちょ、斗真?」


焦る美桜も、可愛い。


「今日一日、俺の事誘惑して
楽しかった?
煽ったの美桜だから、覚悟してね?」


「待…っ」


待ってなんて言わせない。
充分待ったから。朝から夜まで。
だから、言葉を遮るようにキスをした。


最初は拒んでいた美桜も
段々受け入れて、何度も愛した。





―――数時間後、疲れ切った美桜は
眠りに落ちた。


「メリークリスマス、美桜。」


スース―と寝息をたて
気持ちよさそうに眠る美桜の
右手薬指にリングを通した。


隣で眠る美桜を見つめながら
俺も知らないうちに
眠っていた。