はしゃぐ美桜を見て
なんか嬉しくなった。
ここへ連れてきてよかったと。


何枚も写真を撮って満足したのか
次のエリアへと歩き始めた。



「今度は虹だよ!!」


たどり着いたのは
光で作られた虹が、
水面にも映し出されている
幻想的な空間だった。


ぴょんぴょん飛び跳ねる美桜を見て
思わず笑みが零れた。


「…ふっ」


「え、なんで笑うの~?」


「ん~?美桜が可愛いから?」


「また疑問形?斗真いつもそう!」


プクゥと空気を入れて膨らませた頬を
手で挟んで潰してやった。


「ぶっ!」


「色気のない声。」


意外とツボった。


「な…っ!そんな笑わなくてもいいじゃん!」