「賛成!!!」


莉子ちゃんナイス。



***


早速聞くために
今日は部活の見学をして
斗真を待っていた。


「ねぇ、斗真クリスマス何欲しい?」


「それ、普通聞く?」


うん、ごもっともなツッコみ。


「だって、思いつかないんだもん。
それで!何欲しい?」


「美桜。美桜が欲しい。」


12月はもう、日が暮れるのが早いから
辺りは真っ暗で頼りになるのは
月と数本の街灯だけ。


その街灯に照らされた斗真は
ニヤッと不敵な笑みを浮かべて
楽しんでいるようだった。


「私は真面目に聞いてるんだけど!」


詰め寄ってくる斗真を無視して
歩き続ける。


「美桜がいればそれでいいし。
何もいらない。」