「結城斗真、滅多に笑わない
学校のクール王子様。
成績優秀、顔面偏差値トップ。
運動神経抜群。
告白してくる女の子たちは
全員振っていることから
硬派でいいと、さらに人気が出て
キミはそう呼ばれているのだよ。」


何処の人ですか?
みたいな言い方になっちゃったけど、
説明したのに当の本人は
へぇ~ってすっごく興味なさそう。


「へぇ~ってなに。
他にもっと感想ないの?」


「ない。だって別にクールじゃないし。
告白断ってたのは
美桜が好きだったからだし。」


なんてサラッと言ってのけた。


一瞬だけドキッとしたけど
すぐに一つの疑問が浮かんだ。


「え…。って事は入学した時から
私の事好きだったって事?」