直人くんはなにも喋らない。

心臓が痛い。

彼女の話を信じるだろうか。

わたしに幻滅するだろうか。

彼女に文句を言うことは出来ない。

だって彼女が言ったことは嘘じゃない。

わたしは確かに昔親友を傷つけた。

教室中の視線がわたしと、そして直人くんに向けられていた。