俺は中学生になり、そして高校生になった。 年を重ねても手品には飽きるどころか、前よりももっとのめり込むようになっていた。 おじいちゃんが知っている手品はもう完璧に覚えていたから、逆に新しく本で覚えた手品をおじいちゃんや孤児院の仲間に見せることに喜びを感じていた。 そんな日々はずっと続いていくかのようだった。 でも、終わりはふいに訪れた。