それまで荒んでいた俺の心が突然温かくなった。 あの人は本当にすごい人で、きっと秘密で魔法を使ったんじゃないかって思うくらいに不思議と俺の心の傷を癒してくれた。 実際に触れることもなく、愛おしそうに目を細めて笑うだけで、俺を助けてくれたんだ。 その日から俺はおじいちゃんを信じることが出来るようになって、笑うことを思い出した。