とうとう怒られると思った。 だって部屋に入ったときに見えたおじいちゃんの顔がいつもより真剣だったから。 でも違った。 びくびくしながら顔を覗く俺におじいちゃんは、秘密の魔法を見せてあげる、と言った。 おじいちゃんが指を鳴らしたその次の瞬間、俺の肩にはまだ生まれてまもないミルクが座っていた。