『俺、マジシャンになりたいんだ』 彼の目の中にはためらいも見えたけれど、それ以上にキラキラとしていた。 『すごい…すごいね。』 こんなに自分が思ったことを素直に口に出したのは久しぶりのことだ。 そうさせる魅力が彼からは溢れ出ていた。