「しずくちゃんは寒くないかな?」



 お母さん。

 お母さん。

 あたしはもうずっと暖かいよ。

 だってこんなに愛情をくれる人たちって知らないから。



 大丈夫。





「ふふふ。顔なめてくれるの?うれしいわぁ」




 大好き。

 あたしここで元気に暮らしたい。

 お母さんも

 お父さんも

 和希お兄ちゃんも

 そーたお兄ちゃんもいるここで、




 死ぬならここがいい。





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「しずくー。颯太んち行くぞーー」



 あ、いきたい!!



「あ、でも今日バスだからしずく行けないか・・・」



 えーー・・・



「あ、携帯忘れた。しずく、出ないで待ってろ」




 はーい・・・・・



 
 ・・・・








 出れる!


 少しだけそーたお兄ちゃんのところに行きたい。


 ・・よし、家から出れた!



 さて、そーたお兄ちゃ―・・・・























「危ないっ!!!!!!!!」