「もう、大丈夫だからね。うちで治そうね」



 うん!





















 そしてあたしは、そーたお兄ちゃんと和希お兄ちゃんに名前をもらった。



<しずく>




 雨の日に見つけたからなんだって。




 嬉しいな。






 それから夕飯を食べに来たそーたお兄ちゃん。

 玄関に行ったら喜んでくれた。




「しずく、寒くねーか?」


 うん!!


「やだなー颯太。デレデレじゃねーか」


「うっせ」




 ふふっ。


 あーー・・・・






 幸せだなぁ。






 けど、一番怖いことがあった。










 暗くなる夜が怖い。


 また、踏まれるんじゃないかって。






 暗いのが怖い。





「み--み--」



「しずくどうした?」




 怖いよ。


 怖いよ。






「大丈夫。今日はお母さんと一緒に寝よっか、しずく」





 う・・うん・・




「よーしよし。じゃ、お父さんは今日、ソファで決定ね」


「おいおい一家の大黒柱を追い出すのか?」


「はいそうでーす」








 お父さん・・ごめんね。





「よし、しずくの為だ。我慢するぞーー」





 お父さん、撫でてくれるんだ。



 ありがとう。