あーあ・・また一人ぼっちだ。



 でもそろそろ慣れてきたな。



 よし!もう一人で大丈夫!!









 あたしは道路に広がっている段ボールから抜け出して離れた。


 気が付くとそこには







「みゃぁ」







 そーたお兄ちゃんのところ。






 あれ?あたし・・なんで・・・・・







「見たか和希。猫は押しに強いんだ。極力引いてみるもんが勝ちだよ」






 お・・お兄ちゃん!!!





「みゃぁ・・・」




「悲しがるな猫。こいつが引き取ってくれるから」




 そーたお兄ちゃんが撫でてくれた!



「いいなーそーた。なついてる」



 和希お兄ちゃん、悲しまないで。




「みゅ・・」




「和希にもなついてんじゃん」



「かっ・・・かわいい・・・・・・・」




 こうしてあたしは、和希お兄ちゃんの家に行くことになりました。