「パンパカパーーン!!おめでとうございま--す!!!」



「え?」





 しずくは死んだはずなのに、と疑問になる。

 しかも周りを見渡せば真っ白な洋服の人ばかりだった。

 もしや病院か?とも考えたがそうでもなさそう。


 おめでとう、と言った人はしゃがんでしずくの頭を撫でてこういった。




「君はすごく心残りある中亡くなってしまったのだ!そして君は500人目なのだぁ!」


「??」


「さぁ、話してごらん」





 この人が指をパチンと鳴らすと、しずくの世界観が変わった。

 足を見ると、人間と同様に二本足で立っていた。

 手も、足も、おなかも、すべて見える。


 人間になったのだ。




「あ・・・あ・・」


「心残りは?」


「・・・・颯太お兄ちゃん・・?」


「好きな人に会いたいのだね!よし、会わせてあげよう。ただし、決して君が「猫」だったことは絶対に秘密だよ。ばれたら強制送還するからね」


「う・・うん!!」