『久保田君っ』



私はダンッとキャリーを落とし

久保田君に向かって駆け出し

胸の中に飛び込んだ。




『受験が終わるまでガマンしようと
 思ってたのに。
 そんなこと言われたら
 ガマンできなじゃない』



「真衣さん・・
 僕、もうとっくに
 受験終わってます」



『えっ?!』



「大好きです。
 僕を好きになってくれませんか?」



『もうとっくに
 大好きだよ』





久保田君はしっかりと私を抱きしめ、


「メリークリスマス」

と、優しくささやいた。


『メリークリスマス』



久保田君は、まるで

サンタさんからのプレゼント。





大切にする。

久保田君が
私を大切に想ってくれているように

私も大切にする。



あなたの未来に

私がずっといられますように・・