「北海道? いつから?」


『明日』


「そんな急に」


『たいがいこーゆーことって
 急に決まるんだよね』


「やっぱり、断れないんですか?」


『まーね。
 そう言えば、さっき何か
 言いかけなかった?』


「ああ・・」


ん?と、久保田君の顔を覗き込む。

久保田君が、メガネをくいっとあげた。