『さ、風邪ひかないうちに
 早く帰って。』




「はい。それじゃ、おやすみなさい」




『うん。気をつけてね』



久保田君は軽く手をあげ、帰っていった。



年下少年は、私をドキドキさせたまま
帰ってしまった。





―――キス、しちゃったんだ、私―――