「そうだ、コレ。
 ありがとうございます」



久保田君が腕を見せてきた。
腕につけている、時計。
それは、私がプレゼントした
ものだった。


『いつも、助けてもらっている
 お礼。
 たいしたものじゃなくて
 ごめんね』


「テストのときに使うんで
 助かります」