久保田君は右手で目を隠して
さっと横を向いた。


「見ないでよ」


『え? ああ・・ごめっ。
 ないよね。あり得ないよね。
 私ったらほんとに・・
 ごめんなさ・・』


「違う。
 そうじゃなくてっ。
 その・・
 恥ずかしすぎて、
 死んじゃうから」


ぷっ
ぷぷっ

出た、久保田君の
心の声。