奈央ちゃんが遠く、小さくなるまで
ずっと
そのまま
魂が抜けたかんじで
私たちはつったっていた。



それから
ゆっくりと久保田君が振り向き、
はじめて私に気づいた、
とでも言うようにハッとして
私の肩から腕を離した。