俺様ホストは  溺愛率100%





「あぁ…お疲れ。頼んだ物、買ってきてくれたか?」

流星は電話の相手に向かって、そう言った。


…頼んだ物?


「あぁ、サンキュ。…本当、今日は参ったよ。まさか、シャンパンをぶっかけられるとは思ってなかった。…まぁ、また来るんだろうけど」


溜め息をつきながら、流星は話している。

シャンパン?
また来る?

会話の内容から、相手は同じホストの人なんだろうかと予想する。


「で、場所はわかったか?…あぁ、そこそこ。じゃあ、今から行くわ」











流星の最後の言葉に、耳を疑った。



「…」


え…いま、今から行くわって言った?



え…その格好で?


…いやいや、上半身裸でバスタオル一枚だよ?


でも、まさかせっかくシャワー浴びたのに、お酒臭いスーツを着てまた行くなんて…



…いやいや…



ピッ

色々と考えを巡らせていると、流星は電話を切った。




そして…





「ちょっと出てくるわ」


そう言い、下半身にバスタオルを一枚巻いただけで玄関に向かって歩き出した。






「ちょっ…ちょっと待って!!」