腰にバスタオルを巻き、上半身裸の流星。
「~~っ」
見てはいけないと思いながらも、綺麗な肌に引き締まった身体…何故か、目が離せない。
「…見すぎだろ」
「!?」
ニヤリと笑い、流星が言った。
見すぎ!?
だって、だって!!
流星さんが、そんな格好でいるからっ!!
声に出して言おうにも、恥ずかしくて言葉が出ない。
ピルル
「!」
ビク!
風呂場の前でそんなやりとりをしていると、脱衣場に無造作に脱がれたスーツのポケットから、着信音が聞こえた。
「あ、そうだった」
何かを思い出したかのように、流星はスーツのポケットを漁った。
そしてスマホを取り出すと、電話に出た。
…誰?
スマホを耳にあて、電話に出た流星を凝視する。



