窓から入る陽は、朝日から夕日になっていた。
「…仕事なのかな?今日も」
布団の横にちょこんと座り、すやすやと眠る流星を見つめた。
服は昨日の夜に別れた時のまま、スーツにネクタイは寝苦しいのか緩んでいる。
タクシーで別れた後、そのまま仕事に行ってここに来たのかな…?
「疲れてるのに、何で来たんだろ?」
田嶋さんに、私が一人で暮らしてるって聞いて、寂しそうだと思ったから?
でも、流星さんが私に構うようになったのはその前からだしー…
「何で私を構うの?」
寝ている流星さんに聞いてもしょうがないのに、つい声に出して言ってしまった。
ピルルー
「!」
ビクッ
ピルルー
静かな部屋に、着信音が鳴り響く。



