でも… それは、それ。 名前しか知らない人が、家まで送ってくれるとか怖すぎる!! 「それでは…」 頭を下げたまま後ろに振り返り、ダッシュしようと足を一歩踏み出したー… ガシ! 「!?」 …が、再び手首を掴まれた。 「そんなに感謝されると、余計に送って行きたくなるじゃねぇか」 「…」 ますます… 送って行きたくなる? 何で!? 一歩踏み出した足が立ち止まったまま。