明日キミに聴かせたい


もうすぐ年が終わってまた始まろうとしている。


「羽流~おそば食べるよ~」

「はーい」


嫌なことが沢山あった。
苦しくて、もがいて、頑張っても届かなくて辛さから逃げて隠れるように部屋に閉じこもった。
泣いても泣いても止まらない夜があった。
誰にも言えない怖さや真っ暗な世界に怯えた。
現実から逃避したくて、助けてほしくて聴いた。

それでも過ぎてく日々の中にあった沢山の優しさに触れて違う涙も沢山流した。

逃げないと向き合おうとしたりもした。
空回り、遠回り、逆戻り、そうやって何度も何度も自分を責めて、泣いて疲れて吐き出した言葉はもうわからないぐらい沢山あった。

大袈裟だって私にとっては救いだった物が、人が、想いがあった。

数え切れないどうして。の中で苦しんで、その中で知らず知らずのうちに繋がっていた優しさの糸に触れてまた息が出来た。


「ああ、お父さんの方が海老天大きい!」

「はっはっは~」

「お母さーん」


全てが始まった日の自分に、あの日々を過ごした自分に伝えたい言葉がとにかく沢山ありすぎてまとまらないけれど、始まりの日に戻れるのならば、あの3人には話しかけるなと大声で伝えたいな。