明日キミに聴かせたい


光希の弟でまだ会ったこともない花瀬名雄くんがいつからなのか白神羽流の事が好きらしい。と光希から聞いたのも、名雄くんが光希に話した彼女の話を俺は光希からいくつも聞いていた。

そして、白神羽流が俺がアップしている曲を聴いているらしいということも、彼女をいじめていた3人の女の名前も………


「マジでやるのか?」

「ああ」

「高志…彼女は白神羽流であって春音ちゃんじゃないんだぞ?お前がそれをしたところで春音ちゃんは生き返らない…わかるだろう?」

「……安心してくれ。絶対お前らには迷惑かけねぇから…」

「そうじゃなくて…」


そして、俺は誰にも協力を頼まず、一人であいつらに春音がされた嫌がらせをしてやろうと計画を立てた。

それは、どこかで春音と白神羽流を重ねて春音をいじめたやつらをその子たちに重ねて俺自身が何かから救われたいだけだ。と言われたらそうかもしれない。それならそれでも構わない。救えなかった春音の分も、白神羽流を救えたらいい。そんな風に考えながら俺は計画を進め、実行した。