「ううう----はぁあああ」


大きく伸びをした午後13時。

ボサボサの髪なんて気にもせずに部屋を出て誰もいないリビングへ向かう足はフローリングの冷たさを直に受けてすぐに冷えていった。

シンとしたリビングへ続くドアを開け、テーブルの上に置かれた新聞紙のテレビ欄だけに目を通し、冷蔵庫から取り出したお気に入りのりんごの果肉がたっぷり入ったヨーグルトを片手に持ち、食器棚の引き出しから小さめのスプーンをもう片方の手で持ちながら部屋へと戻った。


パタンとドアを閉めてそのままベッドに座り、ベリベリっとヨーグルトの蓋を開けるとふわっと香るりんごの匂いにお腹が鳴った。