「え。じゃあ奈津が好きになった先輩って花瀬名雄の親友の伏本先輩だったってこと!?」

「うん」

「けど顔も見たことなかったのによく気づいたね」

「昨日花瀬先輩がトイレに行った時、伏本先輩が言った言葉と階段で私に男子生徒が言った言葉が全く同じだったの。それでまさかね?って思ったんだけど、そういえばなんか声も似てる気がするなって思えてきてさ……」

「奈津すごすぎ」

私はドヤ顔で話す奈津を見ながら、気になっていた事をぶつけた。


「奈津…伏本先輩の事は…その…」

「好きだよ。つーか先輩がした事は花瀬先輩のためにしたことだし、私だって羽流に頼まれたらしちゃうお手伝いじゃん。橘の奴に比べたら全然許せる範囲内♪」

そう言って奈津は伏本先輩への恋を頑張っていくとガッツポーズをしたまま、私に奈津は話しを続けた。

「そうだ!花瀬先輩にはガツンと言ってやったからね!私の親友を泣かせるような真似したら一生許さないから!夜も眠れないぐらい、夜道もびくびくしながら歩くことになるぐらい呪ってやるから!ってね♪」と話し終えてウインクをした奈津は可愛かった。