「1年3組だ」


学校に着き、玄関に貼られているクラス名簿を見る。


徐々に見ていくと、自分の名前を見つけた。


決められた教室に行くと、もう沢山の人達がいた。


結構ギリギリに着いたな、遅れなくてよかったけど。


教室の黒板に貼られている決められた席へ着こうとすると、私の席に女の子が一人座っていた。


え…?


もう一度席を確認してみる。


いや、あそこは間違いなく私の席だ。


間違って座っているのかな。


私はその女の子に近づき、そっと話しかける。


「あの…そこ、私の席です」


私がそう言うと、その女の子は急いで席を立ち、私に謝る。


「あ、ごめんなさい!!席勘違いしてました、今すぐ退けますね!」


荷物をささっと取って、もう一度黒板をみて自分の席についたその子。


あ、名前…


「すみません!あの、名前は?」


私はその子を呼び止め、名前を聞いた。


「小野風夏(おの ふうか)って言います!あなたは?」


「里島莉奈(さとじま りな)って言います」


「莉奈ね!私のことは風夏でいいよ!今日からよろしくね(´∇`)♪」


風夏は笑顔で私に握手を求める。


「うん!よろしくね」


早速友達が出来てよかったぁ…


私は少し心がホッとした。