カーテンの隙間から、朝の光が差し込む。
「ん…」
ゆっくりと瞼を開ければ、目の前には愛しい彼。
スー…と規則正しい呼吸。
整った顔。
昨夜の色っぽさとは打って変わって、可愛い寝顔。
「…ふふ。」
そんな愛しさに思わず笑みがこぼれると、琉偉がゆっくりと目を覚ました。
「んー…もう朝ぁ…?」
ちょこっとだけ朝が弱い琉偉。
甘えんぼみたいな声に、愛しさがこみ上げる。
「うん。でも、もう少しだけゆっくりできるよ。」
琉偉のサラサラの髪の毛に触れると、気持ち良さそうに再び目を閉じる。
「あ、コラ。ゆっくりは出来るけど、寝ちゃダメだよ?」
「んー。」
目を閉じたまま、私の腰をぐっと引き寄せる琉偉。
「もう…琉偉ってば!」
目を閉じたまま、私のおでこにチュッとキスをした琉偉は、ゆっくりと思い瞼を開けて…
「…おはよ、柚。」
「おはよ…琉偉。」
こんな毎日が、こんな幸せが、いつのまにか日常と化していた。

