ハツコイ 2


カーテンの隙間から、朝の光が差し込む。




「ん…」




ゆっくりと瞼を開ければ、目の前には愛しい彼。





スー…と規則正しい呼吸。





整った顔。




昨夜の色っぽさとは打って変わって、可愛い寝顔。





「…ふふ。」




そんな愛しさに思わず笑みがこぼれると、琉偉がゆっくりと目を覚ました。





「んー…もう朝ぁ…?」




ちょこっとだけ朝が弱い琉偉。




甘えんぼみたいな声に、愛しさがこみ上げる。




「うん。でも、もう少しだけゆっくりできるよ。」




琉偉のサラサラの髪の毛に触れると、気持ち良さそうに再び目を閉じる。




「あ、コラ。ゆっくりは出来るけど、寝ちゃダメだよ?」




「んー。」




目を閉じたまま、私の腰をぐっと引き寄せる琉偉。




「もう…琉偉ってば!」




目を閉じたまま、私のおでこにチュッとキスをした琉偉は、ゆっくりと思い瞼を開けて…





「…おはよ、柚。」




「おはよ…琉偉。」






こんな毎日が、こんな幸せが、いつのまにか日常と化していた。