ハツコイ 2

「柚…」



「あっ……る…いっ…」





毎晩、どちらかの部屋で必ず一緒に過ごすことにしている私たち。




当然、甘い空気は流れるわけで…





首筋から鎖骨にかけて、琉偉の唇が這うように下がってゆく。




その度に、甘い声が唇から漏れる。





「もっと声聞かせて…」





上目遣いで琉偉に見つめられ、この上なく愛しい気持ちが込み上がる。





敏感な部分に触れられると、我慢しようにも仕切れず、甘い吐息が出てしまう。




「あっ……琉偉、もう…」




「まだダメ。足りない。」





「…んっ……」





胸まで降りていった唇は、すぐさま私のそれへと戻ってきた。




静けさ漂う部屋に響く、甘い声とリップ音。




毎晩のように愛されていても、足りないなんて思うのは変?




琉偉の背中に腕を回し引き寄せると、琉偉が幸せそうに笑う。





この瞬間が、愛しくて愛しくて、たまらない。