「それでは…カンパーイ!!」





いつもの週末。





いつもの二階会。






隣には…






いつもの、大好きな人の笑顔。






「ん?どうした?柚。」





「ううん。何でもないよ。」





私の視線に気づいた琉偉が、首を傾げる。





「ちょっと柚奈ぁ!見つめ合うのは二人だけの時にしなさいよ!!」





あーみんに指摘され、顔がカアっと熱くなる。





「いいじゃない、それだけラブラブだってことでしょ。ねえ、柚奈?」




「う…ハイ……。」




百合さんの優しいフォローでさえも、今は恥ずかしすぎる。





「何だ何だあ?また二人のノロケ話聞かされるのかよー。」




「いいじゃん、二人は今や二階会の名物カップルってことで!」





シゲさんやりょうちゃんにまでからかわれて、本当に恥ずかしいけれど…




どれもこれも、みんなの言うとおりで。





大好きな琉偉と、変わらず幸せな毎日を過ごしています。




二階会には、かつては芽衣ちゃんという子もいたんだけど…




いろいろあって、彼女はその後、引っ越してしまった。




でも、笑顔で別れられたから、その後何度か会社ですれ違った時も、少し立ち話できるくらいになれて、本当に良かった。