すると、急に副社長が、扉を開けた。
「失礼致します。ロイヤルウェディングカンパニーの副社長の鈴木と申します。
ご挨拶が遅れて申し訳ありません。このたびは当社で結婚式を挙げることを、お決めください誠にありがとうございます。私共としましても、お二人のために最高の結婚式となりますように全力を尽くしてまいりますので、遠慮なさらず、なんなりとお申し付けください。」
そう丁寧に、副社長が挨拶すると滝沢さんも
「こちらこそ急な結婚式になりまして申し訳ない。それに有栖川と相談した結果、あれほどの要望書になってしまって。でも、本当にスタッフさんたちの熱意に感謝しかありません。あと2ヶ月ほどでは、ありますが、どうかよろしくお願いいたします。」

