そして翌日、
何をされるか分からなかったが、
秘密をばらされたくないために仕方なく学校へと登校した絵梨花。

「よく来たわね、
存分にいたぶってあげるから覚悟しなさいよ」

そう言い放ったのは美咲であった。

そしてこの日の昼休み、
さっそく美咲達に体育館裏に連れて行かれると、
美咲と楓を中心に、
ほぼ全ての女子達に殴る蹴るはもちろんの事、
地面に押し倒され顔を踏みつけられる等の仕打ちを受けた絵梨花。

さんざん絵梨花がいじめられていると、
そこへ晴樹が駆け寄って来た。

「お前らいい加減やめたらどうだ、
加奈の二の舞になっても良いのか、
詩織も言ってただろ、
もしいじめを苦に自殺なんて事になったら、
お前達は一生その責任を背負って生きて行かなきゃならないんだ、
俺達はもうすでに一人クラスメイトを失ってる、
もう充分だろ!
特に美咲と楓、
お前達は絵梨花と一緒になって加奈をいじめていた張本人じゃないか、
そんなお前達がよく自分達の事は棚に上げて絵梨花をいじめていられるな!」

「うるさいわよ、
だから反省したんじゃない、
それなのに絵梨花は加奈が死んでくれた方が良いなんて言うから、
だからお仕置きしてるのよ」

そんな叫ぶような楓の言葉に、
落ち着いた物腰で続ける晴樹。