これだから、学校は嫌なんだ。
嫌でも、人と関わらなくちゃならないから。

絶対この人、私の事感じ悪いって思っただろうな...


「よし、じゃあ行くぞ」




理事長室を出て、無言のまま廊下を歩く。


「あ、この学校の説明するな。この学校はA組からD組まである。俺が担当し、お前が入るクラスはD組だ。D組は、主にレディースや暴走族に入ってるやつらがたくさんいる。そこまで悪いやつはいねぇーけど、一応気おつけろよ」


海景先生のはなしに私は下を向いて頷くだけ。

本当、やだな...。


「着いたぞ。俺が呼んだら入ってこいよ?」


コクッ


ーーガラッ


「てめぇーら、相変わらずうっせーぞ!黙れ」


海景先生がそう言っただけで言葉で言い現れないほどうるさかった教室が静まり返る。

「今日は、転入生がいる。入ってこい」


ものすごい入りずらい...


でも、入らないと...


ーーガラッ


「「「「かわいーーーーー!!!!!」」」」


入った瞬間、そんな言葉で歓迎?された。

暴走族なのにお世辞が上手いんだなぁ


『えっと、今日からこの学校に通う神崎 零カンザキレイです。人と関わる気全くないので、私のことはほうっておいてください』

ーーーシーンーーー

大丈夫。私には、友達なんていた事ないんだから。


1人でも平気。いつもと変わらない。


「じゃ、じゃあ怜は窓際の一番後ろに座ってくれ」


あーあ。すごい空気悪くしたけど、人と関わりたくないのは本音だからいっか!


よし!じゃあ寝るか!


私は机に突っ伏して寝る体勢をとった。