「お前の方が、可愛いよ。」


「……へ？」


ふいに放たれた言葉に、マヌケな声をあげてしまった。


「俺の事、可愛いとか言ったろ？でも俺なんかよりも、春野の方が可愛いよって言ったんだよ。」


そう言って先生は、真剣な顔で見つめてくる。


そらしたくても、先生の真剣な瞳がそらすなと言ってるようで、そらせない。


みるみるうちに顔が赤くなるのが自分でも分かった。


「ック…クククク、おまっ…顔真っ赤！｣


突然、先生がお腹を抱えて笑いだした。


「ちょっ!? せ、先生！ 何笑ってんですか！」


「さっきの仕返し！引っかかったな〜。」


そう言って無邪気に笑う姿に、また胸がキュンとなる。