生きよう

「糸は……お前を悲しませたくなかったんだよ……」

「分かってます……。
でも僕は、早く思い出させて欲しかったです……」

おじさんが視線を僕に向ける。

「僕に言いましたよね?
糸さんを止めて欲しい! 糸さんに生きてて欲しい! って!!
それなのに……」

どうして…。