『ありがとう!!!』

おじさんは大きな声でそう言うと、僕に向かって頭を下げた。

『あの……止めて』

『糸に能力を使わせないために、なるべく糸と一緒に居ろ! 休日はほとんど1日中一緒に居ろ!! だが、糸に変な事はするなよ?』

頭を上げたと同時に早口で言うおじさん。

『変な事……とは?』