背中の長さまである濃い黒髪を持つ君が、後ろに立っていた僕に気づく。

「今の、見ていましたか?」

僕はそれにゆっくりと頷く。

「驚きましたよね?」

僕はそれに首を横にふる。

驚きませんでした……。