「 ねぇ 」

「 どうしたの?椿さん 」



私が来ることを分かってたかのように
教室の扉から数歩離れた廊下の壁に寄り掛かる
私の嫌いな奴



「 あんたの行動に有紗を巻き込むのやめてくれない? 」

「 彼女も合意の上だけど。 」

「 でもやめて、これ以上苦しめないで。 」




そう言えば彼は苦い顔をした。

なんであんたがそんな顔するのかがわからない
偽善者...どうせ彼のこの顔に有紗は惑わされてるだけ。