真奈美 Side




私の親友は馬鹿だ。


彼女は好きな人が居る
小さな頃から好きで、それでも彼に手が届かなくて
その度独りで苦しみもがいている

あの小さな背中で、独りで生きている。


お互いが利用してるのも知ってる
彼女にそう言われたわけじゃない...


でも10年の付き合いなんだから
わからないわけじゃない。


だから、私はあの男が大嫌い。

これ以上
秘密と嘘に溺れてもがき苦しみ沈んでいくのを見たくないから。