どうすればいいか分からない。
「……そっか、ありがとう」
「ふふふ」
千夏が嬉しそうに笑った。
「じゃあ、冬休みはどこか一緒に出掛けよう!」
「いいよ、楽しそう」
「水族館に行こうよ!
侑里、好きでしょ?」
「覚えててくれたんだ!
嬉しい、行こう」
予定を決めていると、ちょうど担任の先生が入ってきた。
「ホームルーム始めるぞー」
委員長の号令で礼をして、席につく。
「明日から冬休みだけど、まずは講習があるからそれをしっかり頑張るように」
そこで「えーっ!」と声があがった。
「静かにしろー。
それから、冬休みだからといって羽目を外しすぎるなよ」
「それは大丈夫ですよー」
「俺ら、母ちゃんが厳しいので!」
「お前んちゆるいだろ」
「知ってたか!」
そのやり取りでさらにクラスの空気が暑くなる。
先生もため息をついてホームルームを終わらせた。


